建築中インスペクションのよくある不具合。
今回は上棟後に行う「躯体金物検査」についてお話しします。

なごや住宅診断所建築中インスペクションの躯体金物検査では
・柱、梁、筋交い等の設置状況
・金物の設置状況
・耐力壁面材の設置状況
・水平構面の設置状況(2階床下地)
・小屋組の設置状況
・柱、床の傾斜確認
を確認します。
この中でよくある不具合は金物の固定不良。
固定する釘やビスの不足や種類の違いがみられます。

この筋交い固定金物では柱側を8本のビスで固定のところ6本しかありません。

こちらは筋交い側6本で固定のところが1本足りません。
このタイミングで不具合が多くみられる現場の傾向として、検査当日になっても工事が完了していないケースがあります。
何十個もの金物や何百本もの釘、ビスを使用する施工においては慌てれば慌てるほどミスは増えます。

外壁の構造用面材の固定不良もよくみられます。
これは面材の下部にビスがありません。

ボルトやナットのゆるみも不具合としてみられます。
工程管理が上手くできていなければ品質の管理はできません。
インスペクション時に一旦立ち止まり丁寧に検査是正した上で次の工程にすすむ余裕がある現場は不具合の数も少ないです。

