基礎のひび割れの話し

家にとって基礎はとても重要!ということはよく知られています。
どんな家でも建物は基礎の上に乗っている構造なので、そこに不具合があれば全体に影響が及ぶ可能性があります。

 

基礎のひび割れでまず注意することは以下の2点。
・表面の薄塗り部分だけなのか
・そのひび割れが地盤沈下によるものなのか

住宅の基礎の多くは先ず構造躯体となる鉄筋コンクリートで基礎をつくり、その表面をモルタルで仕上げることが一般的です。
言わば基礎の表面をお化粧するようなイメージ。

厚みでいうと薄塗りの場合は2~3㎜、厚塗りで5~10㎜程度です。
基礎のひび割れがこの部分だけであれば躯体に大きな問題がある可能性は低いです。
なのでその場合はこれ以上広がり浮きや剥がれを防ぐために表面を補修します。

問題はもう一つの注意点、そのひび割れが地盤沈下によるものの場合。
これについては先ずそのひび割れの幅や深さ、方向や全体における傾向などを丁寧に調べて判断する必要があります。

私達インスペクターは一つの基準として幅0.5㎜以上、深さ20㎜以上の場合は躯体に不具合がある可能性が高いとして判断します。
もちろん原因が地盤沈下によるものだけとは限りませんので、このようなひび割れがあった場合は周囲の地盤の状況や擁壁の有無、壁のひび割れや傾斜などを注意深く観察していきます。

基礎にひび割れがあったからといって慌てることなくその原因や補修方法まで含めて判断する必要があります。基礎のひび割れについて気になる点があれば私達ホームインスペクターにご相談ください。

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