基礎配筋検査でよくある不具合

何事も基礎が大切。
住宅ももちろん「基礎」は大切。

多くの住宅の基礎は鉄筋コンクリートでつくられ、基礎が出来上がってしまうとその鉄筋は確認できなくなってしまうため事前に図面通りに組まれているかチェックすることは重要です。

新築施工中インスペクション「基礎配筋検査」ではこんな不具合がよくみられます。

①配筋の多重結束

鉄筋はコンクリートによって全体が覆われている事が基本。そのため3本以上の鉄筋が重なっている部分コンクリートが充分に回り込むことが出来ないため「多重結束」と言われ不具合の指摘となります。
ただし基礎立上りが交差する箇所の近くに人通口があるとどうしても3本以上重なる部分が出来てしまうのですが、この辺りは基礎設計の段階で考慮して欲しい部分です。

②かぶり厚の不足

先ほどのように鉄筋を覆うコンクリートには場所によってその厚みが決められています。
1枚目の画像のように決められた高さ以上に鉄筋が突出していると、その部分は鉄筋からのコンクリートかぶり厚不足となりひび割れや強度不足の原因となります。
基礎立上りのハンチと言われる斜めになる部分などは地盤の掘方が足りないことによるかぶり厚不足がみられるので注意して検査していきます。

③配管まわりの補強筋不足

基礎配筋が一通り完了した後に配管用のスリーブを設置するケースが一般的であり、図面通りに仕上がっている鉄筋の一部を撤去して設置するためにその後の補強不足がみられます。
かし保険の基礎配筋検査後に施工する場合は不具合が指摘されないままになる可能性もあるため検査のタイミングも重要となります。
配管まわりには既製品の補強部材もありこういった部材を使用しているかどうかで基礎配筋の品質に対する姿勢も伺うことが出来ますね。

今回は新築施工中インスペクションでの基礎配筋検査における不具合事例についてお話ししました。
一見して同じようにみえる基礎の配筋も条件や仕様によって1軒1軒違いますので、事前に基礎図面を丁寧に読み込み現場での検査に臨んでいます。

 

 

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